【埼玉県川越の鍵屋】
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今回はメルカリにて中古の鍵を一式手に入れたので練習用の設備に取付作業を行いました。
今回手に入れたのは美和ロックのＨＰＤ４０と呼ばれる鍵で実際の現場ではあまり当たることのない鍵なのですが、私自身がこのタイプの鍵開けを苦手としているため、今回購入しました！
私以外にも特に右勝手の場合には苦戦する鍵屋も多いのではないかと思います。
一般的なドアノブやケースなどの場合には取り付ける勝手により右勝手用、左勝手用と部品が分かれていることが多いのですが、この鍵は左右で同じものを使用します。
通常はサムターンが上、下にドアノブとなりますが、このＨＰＤ４０はサムターンとドアノブが真横についており、取り付ける向きを変えることにより左右を兼用することができます。
右勝手の場合には上記のように取り付け、デットボルトが上、ラッチが下になっています。
左勝手の場合には上記のように、同じ部品を反転して取り付けるため、デットボルトが下、ラッチが上になっています。
右勝手の鍵開けが難しい理由としましては、この鍵を開ける際には、ドアスコープから特殊な工具を入れて、サムターン回しと呼ばれるサムターンを直接回して開ける方向を用いて、鍵を開けることがほとんどなのですが、鍵が閉まってるときにはサムターンの向きは→ですが、開けるに↑の向きする必要があります。
ドアスコープから特殊な工具を入れて開ける方法では、サムターンに触れる前に真横にドアノブがあるため、それを避けながらサムターンを探しあて、サムターンを→方向から↑方向にする必要があるため、難しくなっています。
実際の現場ではサムターンのすぐ脇には壁があるため、壁とサムターンの隙間に上手く工具を滑り込ませて、掻き上げるように→から↑にして開ける必要があります。
左勝手の場合には←方向から↓方向にすれば開けられるのですが、この場合にはサムターンの上側から下側に力を加えれば簡単に↓方向に行くため、比較的簡単に開けられます。
ちなみに自分はこのＨＰＤ４０の右勝手の鍵開けは防犯サムターンの鍵開けより苦手かもしれないですね笑
大手鍵屋に入社して１ヶ月経たないぐらいのときに千葉県の現場でこのＨＰＤ４０の右勝手に当たり、開けるまでに２時間掛かった苦い記憶があります…事務所が東京のため、千葉県の現場に先輩に来てもらうことが出来ず、お客様に怒られながら、ものすごく焦った現場で７年経った今でも覚えてますね
このＨＰＤ４０の鍵は特殊で鍵穴側はこのような形になっています。ぱっと見た感じは握り玉錠に近いですね。
ほとんどの鍵は外側がレバーハンドルなら内側もレバーハンドルですし、外側が丸いドアノブなら内側も丸いドアノブなのですが、この鍵は外側は丸いドアノブなのに対して内側はレバーハンドルの珍しいタイプになってます。
初めて現場で当たったときはこの鍵を見て握り玉錠と勘違いして、内側も丸いドアノブだと勘違いしていたのも原因ではありますね…
ドアスコープから開けるサムターン回しでは、サムターンの形を想像しながら手の感覚で開けるので、中の形が想像出来てないとハマることに繋がるんですよね…
鍵屋によって使用している工具には違いがあり、工具によってアプローチの仕方が違ったり、カメラ付きの工具を使用しているところもあるので、この右勝手でも簡単に開けられるところもあると思いますが…
工具にカメラが付いていて、覗きながら開けられる工具は高価なため、私には買えません笑
ドアスコープの穴は小さいため、既存の工具にカメラを後付しても入らないんですよね…そのため、サムターンを見たい場合はカメラだけを入れて覗いて確認して、その後に工具を入れて感覚で開けてます笑
いつかはカメラ内蔵のお高い工具を手に入れて簡単に開けられるようになりたいですが、今は余裕がないため、技術を磨いていきたいと思います。
そのために今回はこの美和ロックのＨＰＤ４０のセットを仕入れて取り付けてみました。
取り付ける穴を少しミスってしまい、少し斜めになってしまいましたが、作動には問題ないため、これを素早く開けられるように練習していきたいと思います。
涼しくなってきて、練習に最適な時期になってきたので、頑張っていきますよ！
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