鍵屋を始めたての頃の写真を見返してたら懐かしい写真を見つけました!
これは過去に某ドラマの技術指導に行ったら何故かテレビドラマに出演したときのシーンを撮った写真です。
このシーンは鍵屋が鍵を交換しているところを犯人役がビデオで撮って覚えて、自分で鍵を交換して密室シーンを作るときに参考にするってところの一部分です。
技術指導とのことで行ったのですが、実際に鍵を交換するシーンを撮る際に役者の方が何回もダメ出しをされ『もういい、君やって!』と言われ、作業着の上から青いツナギを着させられ出演となりました!
ちなみにですが、このシーンで使われている工具箱やドライバーは全て自前のやつです!
*ここからが裏話になるのですが…
このシーンで使われる鍵は防犯性の高い鍵でコピーは簡単に出来ないって設定らしく取り付けるシリンダーは決まってるみたいなのですが、用意されてるシリンダーと現場となるドアの型番が違うためつけることが絶対不可な状況でした…
鍵の交換は『サムターン側からネジで取り付けるTEタイプ』や『ケース側からピンで留めるLAタイプ』などがあり、用意されてるシリンダーはピンで留めるLAタイプなのに、撮影現場のドアはネジで留めるTEタイプのシリンダーがついていました。
これをプロっぽく取り付けてとのシーンでしたが、つくはずもない鍵のため、シリンダーの裏側に両面テープを貼り、交換してます感を出す撮影となりました。
しかし両面テープでドアに取り付けるのは相当難しく、役者の方が何回も失敗してという感じで、急遽やらされました…
シリンダーを取り付けてネジを締めて終わりと思ったら、監督からそのまま続けてと言われ、ネジを緩めて、また締めて、緩めて…と5分近くそのシーンを撮るためにネジを締めて、緩めてを延々と繰り返す地獄の時間となりました…
OKが出たあと腕がプルプルしてました笑
実際のドラマシーンに使われていたのは緩めてる1秒ぐらいだけでしたけれども…
鍵屋になってからドラマを見るとピッキングシーンが気になるようになり注視するようになりましたがディンプルキーを一瞬で開けたり、ヘアピン1本で開けたりするシーンを見かけますが、実際にはほぼ不可能なので期待しないでくださいね!
鍵屋になる前に整備士として働いていたときはドラマの整備工場のシーンでラチェットを使うシーンでおかしいでしょって思ったらしながら見てましたが、自分の職業がテレビで流れるとやっぱり気になっちゃいますよね!
鍵屋になってからは猿ロックの漫画やドラマ見たりしてあんな風に簡単に開けられるようになりたいななんて思ってます笑
ドラマみたいに簡単にはいきませんが、埼玉県で鍵に困ったら鍵のクロロックにお任せください!