【埼玉県川越市の鍵屋】
鍵のクロロックです。
0803738-9669
埼玉県全域で鍵のトラブルやバッテリー上がりに24時間出張対応しています。
今回は管理会社を通してご依頼をいただき、さいたま市浦和区にあるマンションの鍵が抜けない現場で作業してきました。
今回の鍵は美和ロックのPRシリンダーですね。
白く見るのはお客様自身でホームセンターで購入した鍵穴潤滑剤を使用したみたいで、何日か前から調子が悪く、その都度使用していたみたいですが、今回は抜けなくなったみたいですね。
ディンプルキーは昔のギザギザの鍵に比べて防犯性は格段に上がりましたが、精度が良すぎることがデメリットでもあり、汚れ等が詰まると回りにくくなったり、回らない、抜けないなどのトラブルで度々ご依頼いただきます。
逆にギザ鍵は汚れ等には強いですが、中で折れて抜けなくなるトラブルが多いですね。
ディンプルキーの鍵修理のご依頼は結構多いのですが、その中でも美和ロックのディンプルキー(PR・PS)の場合が多いですね。
単純に美和ロックの国内使用率が高いこともありますが、美和ロックのディンプルキーは鍵穴内に小さなバネがいくつも入っており、他社のディンプルキーとは違う仕組みになっていて、少しの汚れ等でも動きに影響が出やすいみたいですね。
他社メーカーのディンプルキーは時間をかければピッキングで開けることは出来ますが、美和ロックのディンプルキーは時間をかけても現在の自分の実力では開けられる自信ないですね・・・
今回の鍵が抜けなくなった原因とは関係ありませんが、シリンダーが逆向きに取り付けられてましたね。
今回の鍵はLAと呼ばれる型番で写真にあるピンを2本抜けばシリンダーが外れるのですが、このピンも無理やりこじったのか右上のピンがヒビが入って割れかけていました。この2点のことから、私たち鍵屋ではなく管理会社等の素人によって交換されたのだと推測されます。
鍵を抜くために分解しながら清掃もしていきますが、やはり黒ずんだ汚れが目立ちました。
この黒い汚れが1つの鍵穴内に入っていましたので、動きに影響を及ぼすには十分でしょうね。
お客様が購入した鍵穴潤滑剤を使用するのは間違いではありませんが、今回のように鍵穴内の汚れを取り除かずに使用してしまうと、汚れの上に潤滑剤が塗布されるので効果は半減、または逆効果になる場合もあります。
鍵の回りが悪くなった場合には潤滑剤を使用する前に、汚れを落としてから使用するようにしましょう!
鍵屋にご依頼いただいた場合には鍵穴内を完全に分解して、洗浄しますが、お客様ご自身でやる場合には分解すると細かな部品を失くしたりして壊す可能性が高いので、分解はせず、鍵穴内にパーツクリーナーを吹きかけることをお勧めします。
パーツクリーナーは、ほとんどのホームセンターで購入することが出来、1本あれば便利ですよ。
私は元整備士でこのパーツクリーナーは昔から愛用していますが、油汚れにも効き、吹きかけて1,2分待つと速乾性があるので、すぐに乾きます。
鍵穴に吹きかけるだけで汚れが落ちますが、垂れてきた液体と汚れは必ずふき取るようにしましょう。
パーツクリーナーの缶の注意書きにもありますが、ドアに垂れたまま放置してしまうと、塗装の剥がれや等にもつながりますので注意してください。
鍵穴内を洗浄し、正しい方向で鍵を取り付けて作業終了です。
抜けなくなった鍵は目視ではわかりにくかったですが、曲がっているらしく、抜き差しする際に引っ掛かりを感じます。
他の鍵を全て試したところ、問題なかったので、1本の鍵に原因がありそうですね。
立地条件にもよりますが、鍵穴内に汚れが溜まる原因の多くは、汚れた鍵(ブランクキー)を使用することによって中に汚れが移っていることが多い気がします。
ディンプルキーは凸凹があるため、どうしても汚れが溜まりやすい構造となっていますので、鍵(ブランクキー)が黒ずんできたなと感じたり、回り方が少しでも抵抗あるなと感じた場合は、放置せず早めに、使い古しの歯ブラシ等で掃除することをお勧めします。