【埼玉県川越市の鍵屋】
鍵のクロロックです。
080-3738-9669
埼玉県全域で鍵のトラブルやバッテリー上がりに24時間出張対応しています。
今回も紹介のお仕事で坂戸市内にあるアパートの鍵修理に行ってきました。
私個人的には鍵修理が1番難しい作業だなと思いますね。
修理の場合は、不具合となる原因は現場によって違うため知識が必要になりますし、調子が悪いからと呼ばれて現場へ行ってもその症状が現れないことも結構ありますね。
今回は鍵が回りにくい。空転するとのことです。
まずはお客様の鍵を借りて回してみますが、特に症状は現れず回ります。
次にサムターンの動作を確認してみると、すぐに原因わかりましたね。
ドア側面のドアのこじった跡のようなゆがみも気になりますが、問題はサムターンの方にあります。
基本的にサムターンは解錠時には縦向き、施錠時には横向きになるようにとりつけます。
写真のようにデッドボルトが出ていない解錠時であればサムターンの向きは縦向きでなければいけないのですが、横向きになっています。
素人の方が向きを間違えて取り付けているとたまに見かけますが、今回はそれが原因ではありません。
取り付けの仕方自体が間違っているため、サムターンとしての機能をはたしていないからこのような状態になってしまっています。
サムターンを回してみると空転をしてしまい、ドア側に押し込みながら回すとたまに作動します。
常に空転する場合にはテールピースの故障も考えられますが、今回は押し込みながら回すときには作動するため、テールピースがうまくひっかかっていないことが原因でしょうね。
ほとんどのタイプは取り外しと逆手順で取り付けるだけなので不備が起きることは少ないですが、今回の型番は美和ロックのBHと呼ばれるタイプで取り付け方法が少し特殊なため、取り付けミスが多いタイプになります。
このBHはシリンダーもサムターンも本体自身がネジ式になっており、クルクルと回して取り付ける必要があり、丁度良い位置で固定する必要があるのですが、知識がない人間が取り付けたために適当な取り付けになってしまったのだと考えられます。
お客様に話を聞いたところ入居してまだ2週間経ってないとのことだったので、入居に伴う鍵交換を管理会社の社員が行ったのではないでしょうか。
これはシリンダー側を取り外した写真ですが、通常であればサムターンを回したときにのテールの部品が錠ケースとかみ合いデットボルトを動かすのですが、サムターンの取付方法が中途半端なため、錠ケースとかみ合っておらず空回りしてしまっていました。
サムターンを強く押しこみながら回せば少し引っかかるので開け閉め出来ることがあるのですが、普段の使用で意識せずに回すと空転してしまうでしょうね。
サムターンも取り外してみました。
テールの引っ掛かりが少なかったせいでテールが少し削れて中に鉄粉が溜まっていましたが、ごく微量だったため交換までは必要なさそうです。
シリンダーとサムターンを取り外したついでに錠ケースも取り外して分解洗浄してみましたが、作動に問題はなかったため、やはりサムターンの取付の不備が原因みたいですね。
洗浄後に正しい位置で取付をして作動確認をして作業終了です。
ドア側面にある刻印にBH・DZ・LD・LDSPなどと書かれている場合は、交換にはコツが必要ですので、ご自身で交換する場合は注意しましょう!
BHタイプを交換する場合には、鍵(回る鍵)がないと取り外すのが難しいので、鍵が1本もない場合はプロに頼むことをオススメします。