今回は鍵が抜けなくなったとのご依頼を受けて鴻巣市に行ってきました。
現場へ到着すると美和ロックのU9の鍵が抜けなくなっていました。
刺さっていた鍵が合鍵だったため、一目みて、純正の鍵ではなく合鍵だから抜けなくなったと判断し、お客様にその旨説明をしました。
お客様に聞いたところ今回の鍵は合鍵から合鍵(コピーキー)を作ったらしいですね…
鍵屋の立場としては、合鍵から合鍵(コピー)を作るときに断らない鍵屋やダメな理由を説明しない鍵屋はちょっと信用出来ないですね。
鍵屋の削る機械や作り方にもよりますが、合鍵(コピー)は純正の鍵に比べると精度が悪くなってしまい、その合鍵(コピー)から合鍵(コピー)を作ると何かしらのトラブルが起こりやすい鍵ができます。
特にホームセンターなどにある合鍵専用(コピー用)の機械では回らない鍵が出来る可能性は高いですね。
基本的にホームセンターなどにある合鍵専用(コピー用)の機械の場合は、元になる鍵とブランクキーを並列に並べてなぞるように動かして元の鍵と同じように削る方法のため、精度は悪くなります。
合鍵しかなく、そこからもう一本鍵を増やしたい場合は、並列に並べてなぞる削り方(コピー)ではなく、鍵の高さを読み取り、その高さに沿って削る必要があります。
しかし、その方法だと削るのに時間がかかるのと鍵の高さを読み取る技術が必要なため、恐らくホームセンターではやってくれませんね
鍵を増やしたいときは純正の鍵を持っていくようにしましょう!
純正の鍵と合鍵の見極め方は鍵の持ち手の部分に(MIWA.GOAL.SHOWA.WEST.ALPHA)などのメーカー名が書いてあれば純正になります。
H◯◯(ギザ鍵)やF◯◯(ディンプルキー)などのように英数字がある場合は合鍵になります。
鍵を抜く方法と鍵を交換する方法を説明して、今回は鍵を新しく交換することになりました。
今回ついていたのは美和ロックのBHと呼ばれるタイプで取り外し方法が特殊です。
不動産屋や個人で交換しようとしてシリンダーが外せずに依頼が入ることがあるのですが、その場合のほとんどが今回のBHタイプですね。
交換方法は側面のネジ2本を外すと写真のように中央にイモネジが見えてくるのでこれを緩めます。※外れないので緩めるだけです。
イモネジを緩めたら、鍵穴に現在使っている鍵を差し込み、鍵を固定しながらシリンダーのみを回します。
鍵を刺さずに回すと外れませんし、鍵を固定せずに回しても外れません。
鍵がないとシリンダーを外すのが難しいため、BHの鍵を無くして開錠・交換したい場合には壊した方が早いですし、壊さずに開けるよりも安く済みますよ。
今回は抜けなくなった鍵が刺さったままなのでその鍵を使用してシリンダーを取り外します。
その後逆手順で取り付けをして完成です。
美和ロックさんの場合は基本的に密閉された袋に鍵が3本入っていて、袋が開いていないことを確認してもらい、お客様に開けてもらうようにしていますが、今回のようにBHタイプの場合には鍵がないと取り付け出来ないため、お客様の目の前で袋を開けさせてもらい鍵を取り付けさせてもらいます。
鍵には鍵番号と呼ばれる英数字が書いてありますが、これは重要なので人には見せないようにしてくださいね!
建物の鍵に関するトラブルは鍵のクロロックにお任せください!