先輩鍵屋の知り合いの鍵屋のヘルプで鍵開け【吉川市】

【埼玉県川越市の鍵屋】

今回は先輩鍵屋の知り合い鍵屋という直接かかわったことがない鍵屋さんのヘルプで吉川市の方まで行ってきました。

大手鍵屋にいたときも吉川市は行った記憶がなかったのですが、オリンピックの期間だったためその影響による道路渋滞もあり行くのに２時間半かかりました・・・

この鍵開けヘルプ案件の紹介を受けたのは１３時頃だったのですが、１５時の予定があったためそのあとで到着は１７時ぐらいになりますけどと伝えたにもかかわらずそれでも来てほしいとのことで余程切羽詰まっていたのだと思われます。
話を聞いたら前日の夜からハマっていたみたいでした。

知り合いの鍵屋を通して聞いていた状況では２か所あるうちの上の鍵が交換したら空転して開かなくなったとのことだったので錠前の故障だろうなと考えながら2時間半かけて吉川市へ

現場到着して一目見てわかるのは、サムラッチの部分がおかしくなっていますね。
それと鍵穴の部分も斜めになっていました。

上側の鍵と聞いて事前に写真をもらってたのですが、まさかの下側が原因でした…

鍵を借りて確認してみると空転してしまい、鍵穴自体も何故か一緒に動いてしまいます。

現場へいる鍵屋の人に聞くと『上は鍵で問題なく回るけど開いてるかどうかはわからなくて、下は空転してしまうから開けられない』とのこと。

７０歳ぐらいの年配の鍵屋でしたが、サムラッチの不具合には気づいていないのか鍵のことばかりきにしていましたが、大きな問題はサムラッチの不具合でラッチが引っ込められないからドアが開かないことが原因になります。

上の鍵も開いているかどうかもわからないため、ドアスコープを取り外しファイバースコープでサムターンの確認をします。

スコープで確認したところ、上下共に鍵が掛かっていたため、まずは鍵を使い上を解錠状態にし、下側は鍵では作動出来ないため、特殊工具でサムターンを解錠方向へ回します。

これで上下ともに鍵は開きましたが、一番の問題サムラッチの不具合でラッチが引っ込められない状況です。

マンションなどで良く見かけるドアノブタイプの一般的なドアであれば隙間があるのですが、今回のドアは返しがついており隙間がないため直接ラッチを引っ込めることが出来ません。

このサムラッチ錠の場合には内側のドアノブの形が様々で外側と同じサムラッチタイプや丸いドアノブタイプ、レバーハンドルタイプがありますが、今回はありがたいことにレバーハンドルタイプだったため、ドアスコープから工具を差し込みレバーハンドルを直接押し下げ、外側からドアを引っ張ります。

鍵開けとレバーハンドル解錠含めて１５分ほどで解錠完了です。
内側のドアノブの形が違ったらもう少し苦戦したかもしれません。

原因ですが、この鍵屋が鍵交換する際に間違った取り付け方法をしたため、シリンダーがきちんとついておらず、そのため外側のサムラッチ錠も浮いてしまっており錠前と連動しなくなっていました。

鍵交換がまだとのことだったため解錠に使った工具類を片しながら交換をしてるところをみてると、また変な取り付け方法をしてました・・・

このままだと同じ症状になるため、一から交換手順を教えてあげましたが、同じマンションの他の部屋も交換したとのことですが、なぜこの部屋だけ変な取り付け方法をしていたのかは謎ですね。

結局自分が全部交換までしちゃいました(笑)

品川にある鍵の学校の独立開業コースを卒業してもう何年も個人鍵屋をやっているとのことでしたが、基本的なことしか学校で習わないから出来ないことも多いと言ってました。

鍵の学校って本当に基礎中の基礎しか教えないところが多いので卒業しても独立するのは難しいと思いますね。

私も独立前に新宿にある鍵の学校に通いましたが、知ってることだけだったのであまり意味はなかったですね。

まぁ目当ては鍵師の資格とバッジだったので関係ありませんでしたが笑

今回の作業は九州にいる先輩の紹介だったため出張費ももらわず格安で作業してあげましたけど、もし他の鍵屋を呼んでいたらぼったくられていたでしょうね・・・

多分ぼったくられるのが怖くて他の鍵屋に頼めずに遠方にいる先輩にヘルプを求めたのでしょうが。先輩は九州なので電話でアドバイスしか出来ないために今回は出番となりました。

ちなみにですが、検索して上位に出てくる[2,200〜]の広告を出している某大手の鍵屋を呼んでたらH760 MIWA U９鍵開け６８０００円+税。出張費も４０００円にレバーハンドル解錠は別料金でしょうからね。